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BLOG 2018年9月28日
将来パティシエになりたいと教えてくれたお嬢さんへ
先日ご来店されたお客様で、夢はパティシエだと教えてくれたお嬢さんがいました。
その時はバタバタしていて、きちんとお話しできなかったので、ここで書かせて頂きます🙂
ホットケーキを作ったけど焦げちゃった、とのことですが。
まずは『作ってみたこと』が大事。
焦げちゃったのは、成功への近道です。
次に焼くときは、生地を流す前のフライパンの余熱を短くしてみるか、火を少し弱めにしてみるか、片面の焼き時間を短くしてみるかです。
失敗した時に『どうやったら、そうなったのか』をよく覚えておいて、次に作るときには何かを変えてみる。
お菓子を作るのは、理科の実験のようなものです。
一番最初は、レシピに書いてあることをしっかり守って作ります。でも上手くいかないこともあると思います。
例えば『中火で3分焼く』とあっても、『中火ってどれくらい??』となりますよね。
電磁調理器かガスコンロかでも変わるし、ガスコンロでも、機種によっては最高の火力が違うのでその真ん中といってもバラバラ。更には五徳の高さでも変わります。
つまり、レシピはとても大事だけど、それ以上に自分自身で積み重ねた経験が大事ということです。
自分の中の『中火』を決めてやってみて、上手くいかなかったらそれより強いか弱いか、どちらがいいのか実験してみるのが一番です。
お父さんにガスコンロは良いですよ、と言ったのは、火加減を目で確かめられるという点です。
後々オーブンでお菓子を焼く場合にも、熱の伝わり方をイメージするのはとても大事で、それにつながると思いますので。(レシピ通りに180℃と設定しても、機種によってばらつきがあるので、突き詰めていくと、自分で熱を見るという感覚は必要です。目には見えませんが!)失敗続きだと、いやになってしまい、上手に作ることをあきらめてしまうかもしれません。
でも、解決方法を考えて、条件をそろえれば必ず成功します。
例えばホットケーキなら、上手く焼けるまで、一日中焼いてみてもいいかもしれません。
もちろん、ご両親の許可がおりれば…
食べきれない分は、1枚ずつラップをして冷凍しましょう。
もし、お菓子作りに飽きてしまったとしても、フライパンで何かを焼くということは一生ものの技術になります。
美味しいステーキや、付け合わせのお野菜を上手に焼けるようになるはずです。
まずは火に慣れ親しみ、楽しんでください。
ちなみに私は、自分で作れるようになれば好きな物が食べられる、という単純な動機から、お菓子を作り始めたような気がします。
そのうち、人に食べてもらって美味しいといわれるのが嬉しくなりました。
職業として選んだのは、自分のした作業の結果が表れるのが速いから、という点からでしょうか。
だんだん脱線しそうなので、この辺で。
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